元祖・逆裁との違いを真面目に考えた。大逆転裁判-最終回
結論:話はよかった。話は。
こんにちは!ぷにまろこ(@punimaroko)です。
去年の冬から始めた大逆転裁判も…ようやっと全クリしました!!!!!!
まこと、亀であった。
前回→真実 大逆転裁判-16
死してなお、メグンダルの陰謀がナルホド達の行く手を阻んできます。
今回は、ジーナ(スリ少女)が起訴された殺人事件の裁判パートから一気に全クリまで行っちゃいます!!
※以下ネタバレ注意です。また、この記事は私個人の感想です。
過去は消えない、捨てられない
ナルホドが裁判で必死に戦う姿を見て、人を信じてみようという気持ちになったジーナは
あの夜事件がどのように起きたのかを裁判で全て証言してくれました。
ハッチ(質屋の店主)が銃殺されたまさにその時、↑の「エッグ・ベネディクト」といういけすかん若者も現場に居合わせていたことが判明。
事件当日の昼にも質屋に来て、メグンダルの質草を横取りしようとしてきたイケメンです。
ジーナは、メグンダルに脅されて以前の裁判で嘘の証言をしたことも打ち明けました。
彼女はもちろん今後偽証罪に問われるし、ナルホドも殺人犯を無罪にした裁判の弁護士としてロンドンの司法界から追放されるかもしれません。
それでも、ナルホドは親友アソウギの在りし日の姿を支えに
ジーナを信じ、信じられる覚悟をしたのです。
どんな罪を背負っても、真実を見つけることが一番でした。
そしてあの怪しいイケメンを証人として呼び出すことに成功!!
本名は「ルバート・クログレイ」
電気通信局の技師として働く、非常に有能な人でした。
これ現代ならワイドショーの取材で同僚の人が後々
「あんな真面目な人が…見えないけどねぇ~」って言うタイプの事件ですね。
ルバートは頭がいいのでなかなか隙を見せませんでしたが、
事件当時、ハッチの質屋でナルホドが遭遇した二人の悪党がガンガン口を滑らせてくれます(笑)
ルバートの命令で、質屋に潜入したこと。大金をもらい、口止めされていたこと。
そしてルバートはこの二人組と幼馴染で、スラム街の出身であること。
それが判明したところで、事件の核にようやく触れることができました。
2ヵ月前、メグンダルが殺したこのスラム街の職人はルバートの実の父だったのです。
もうここからは彼のひたすら泣ける話ですわ…( ˘ω˘)
自分の生まれを幼少期から呪っていたルバートは、血の滲むような努力をして手に職をつけ
名前を変え、過去を捨てて生きて行こうと必死だった。
でも、下町の悪夢に今もうなされる日々で、
その夢を見たくない一心でより多くの金を求めるようになっていました。
そんな時メグンダルと出会ってしまい、悪魔のささやきに乗ったのです。
ルバートの立場を利用して、国際通信の機密を盗み出すよう指示されます。
彼は通信のモールス信号を再現できるオルゴールを作ることにしました。
そのオルゴールのおかげで、ルバートは10年ぶりに父と再会したのです。
短点と長点、モールス信号の2つの音が表現できるよう2枚のディスクが連動して再生される両面オルゴールを作った父。
ですが、息子が怪しい取引をしていることに気づいた父は自分も協力を申し出ます。
その取引の最中に、殺されました。きっと、息子を守ったんだね。
それが、メグンダルが無罪になった事件の全容でした。
それからルバートは、メグンダルへの復讐のために全ての金を使って人を雇い、やつの殺害まで決行しました。
ルバートは証人を買収して虚偽の証言をし、罪をなすりつける悪魔になり果てていました。
それはメグンダルがしたことと全く同じことでした。皮肉。
ちなみに、最後ルバートの嘘を崩せたのはみんなのおかげでした!(^ω^)
スサトからの証拠品を持って駆け付けてくれたホームズ。
スサトは事件が起きた時、故意に現場に細工をしていました。
メグンダルをかつて無罪にしてしまった時のことを思い出し、「正しい者が、正しく裁かれないかもしれない」という恐怖から犯人を罠にはめるためにした細工。
もちろん許されることではないので、スサトはホームズ以外誰にも言わず去ったのです。
時代のおかげでうやむやにできるから、今だけできる手助けって感じですね。
こうして無事無罪判決を勝ち取って終わり、ジーナは作中で初めての笑顔を見せてくれました!
やっぱ女の子は笑顔が一番だね!くさいこと言うけど!w
「ナルホド。私を最後まで信じてくれてありがとう」
信じること、真実を見つけ出すことを大切にしている逆裁の、逆裁らしいシーンでした。
エンディング
先に帰国するスサト。裁判の後、ホームズとアイリスと3人でお見送りにきました!
アニメシーンも入ります!久々に聞くナルホドボイス。
こうして、僕の初めての冒険は終わった。これからもきっと困難が待ち受けているだろう。
でも、きっとまた大逆転できる。
僕には世界最高の仲間がいるのだから!
しゃら~んとスサトの船が遠ざかっていきまして。
皆の仲良し集合写真が出てきて終わり。
おお…
そうかそうか!これでようやく長い逆転裁判も大団円か!感動したなあ~!( ˘ω˘)
………
じゃないわーーーーーー!!!!(怒)
続編ありきの作品
いや酷い。これはひどかったです。ここからはもうオブラートに包みません!
バロック検事が5年ぶりに法廷に帰ってきた理由。「そのうち分かる」と言って明かされず。
オルゴールのモールス信号、アイリスとスサトが解明したのに謎明かしが持ち越される。
他。
第1話の犯人の動機が最後まで分からない。
一瞬登場して、それ以降全く出てきてないキャラがいる。
結局アソウギが本当に死んだのかよく分からない。
アソウギ事件の亡命少女もうやむやになった。
グレグソン刑事が最後の裁判で犯罪?を犯したのにエンディングで日常生活に戻ってる(大嫌いになった。もうどんなにおちゃめでも信用するのは無理だ。うやむやにするところがおかしい)
などなど。
挙げたらきりがない程、伏線が大量に残されたままゲームクリアとなりました。
ありえません。
続編ありきで謎を残すなんて…次も買ってもらうためかもしれないけど、映画じゃないんだから。
ゲームは1作品で基本的に完結してほしいです。ノベルゲーのスピンオフ作品ですら1本だけで話が分かるようにできてると思うヨ。
せっかく面白かったのに、この手法にかなり腹が立ちました。
そして冒頭「話はよかった」と書きましたが、そう。
話は、よかったんです。
でもこの陪審員システムが間延びの原因を作りました。
いいのは最初の1回だけ。今作で4回くらいありました。
大して意味もないからくりを時間をかけて時間をかけて説明されるので、もう途中で飽き飽きしました。
無作為に集められた6人だというのに、事件解決の鍵を握るキャラがそこに必ず複数人座ってるんです。
元祖の逆裁なら、こういうキーマンとはナルホドが自ら現場まで行って話を聞いたのに、今回は極端に探偵パートが少ないからそれを法廷パートで埋め合わせた結果、証拠が運よく大集合する出来レースになってる。
動かないから、風景も変わらないし面白くない。
それから、残念だったのが証人や犯人などそれぞれの登場キャラ。
動きがリアルになったせいで、逆にリアクションのモーションが長すぎて間延びする。回数も多いし。
そして1つ1つのキャラがクセが強すぎるせいで誰も印象に残らなくなった。
もう少し、いたって普通のキャラを混ぜて欲しかった。一番普通なのメグンダルだったんじゃないかと思う。
間延びに間延びを重ねたせいでゲームの展開はいったりきたりを繰り返し、テンポが悪い。
だってこの最終話の裁判、私4時間くらいやってたのに内容を伸ばして伸ばしてプレイさせるからルバートの過去が分かるまでもう何のために裁判やってんのか分かんなくなってきてたw
と!!
こんな感じでですね( ˘ω˘)
書いてみたらめちゃくちゃヒートアップしてしまいましたけれども。
ゲームのテンポと伏線放置に、かなり不満が残る結果となりました。
逆裁初期は今でもスマホに入れて何度もプレイしていますが、たたみかけるように一気に謎が解けていく爽快感がよかったんですよね。だから多少無理やりな設定でも気にならなかった。
今作はそれが全くなかったです。たたみかけると思ったら、陪審員が邪魔してきていちいち裁判が止まるんです。謎もとても簡単だったし。
あーあーあー(ノД`)これはだめだ!ここらでやめないと!(汗)
さいごに
以上!
大逆転裁判最終回でした!!
ホームズやスサト、アイリス…バロック検事…それぞれのキャラもとっても愛くるしく大好きなので、その分残念な点が自分の中で首をもたげてしまいましたー(; ˘ω˘)
元祖のナルホドくんが逆裁シリーズでどんどん歳をとってくほど、あの過去のナルホドくんの栄光にすがりたいのです…期待しすぎたかもしれません。
「異議あり!!」と私も言いたくなりましたよw
面白いゲームを作って、その面白さとを保ちながら新しいものを作り出すって難しいことなんだなあと思いました。
今回の記事にかかった時間は3時間、修正回数は1回です。
ではまた次のゲームで!
ばいばい♪